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小牧ワイアンドット友好市民の会」の将来への提言

渡辺賢二  

1. 提言の背景
 小牧に於ける市民レベルによる定期的交流事業は、「小牧ワイアンドット友好市民の会(以下市民の会)」が1999年から毎年6〜7月に行なっている「ウィルソン中学校生徒の受け入れ事業」があるだけで、個人的な交流についても、ごく一部の限られた人達を除くと活発とは言えない。さらに自治体レベルの定期的交流についても、5年ごとの両市による「姉妹都市提携マル周年記念相互訪問」と小牧市が1998年から毎年4月または5月に行なっている小牧の中学生による「ウィルソン中学校ホ−ムステイ訪問」を行なっているのみである。

 また、両市の5年ごと「相互訪問」はその周期が極めて長いし、小牧市や「市民の会」の「中学生の交流事業」も必ずしも広く市民を巻き込んだ事業とは言えない。このように、小牧とワイアンドットの妹都市交流は自治体レベル、市民レベルの何れの活動も概して沈滞気味である。これは市民が姉妹都市交流にあまり関心を持っていないのが原因であろう。さらこの原因の一部は「市民の会」のPR不足、活動不足、さらにはそれ等による会員数減少に加えて、会員の事業への積極的な参加が極めて少ないという事情等々が大きく影響していると思われる。
 これは1987年の市民の会創設以来、さらには1963年の両市による姉妹都市締結以来培って来た交流が、いま極めて困難な状況にあると思われる。

2. 提言の目的
 より多くの市民が参加出来るように活動範囲を広げて「市民の会」を活性化して、両市の市民レベルの姉妹都市交流をより活発化させる事がこの提言の目的である。そのためにはワイアンドットとの国際的パ−トマ−シップの向上に加えて、小牧の市民、行政、諸団体などとの連携を強化し、さらには「市民の会」自らの主体性と社会的評価の向上への自助努力が必要であろう。ミシガン州の都市と日本の都市の間で結ばれた姉妹都市関係の中でも、特にその長い交流の歴史が際立っている我々の由緒ある姉妹都市交流を滞らせない事が「市民の会」の運動の使命であると考える。

3. 計画の性格と意味
 
姉妹都市交流の不活発な状態を打破するためには、新たな会員獲得による「市民の会」の組織としての活性化が必要である。これらを実現する為には事業展開の刷新が不可欠であり、そのためには「事業計画に『事業の定期性と継続性』、『時代に即した技法』、『社会性』の3つの要素を含める」という新たな基本戦略を提案したい。

 ITバブルが崩壊したと言っても、知識、情報技術、通信技術などの革命的な発展と普及によって世界が一つに結ばれようとしている状況には変わりはない。情報のデジタル化による地球規模の資本、モノ、サ−ビスの自由で瞬時に出来る取引はあたかも国境を消滅させてしまったようにみえる。これと同様、「情報通信技術」を積極的に利用する事により、我々の姉妹都市交流も従来とは全く違ったものが可能になるはずである。

 こうしたグロ−バル化の時代における現代のリテラシ−(literacy:識字力あるいは読み書きの能力)は「英語とパソコン」と言われている。例えば、現在世界中で約3億の人がインタ−ネットを使っている。パソコンを使ってこの地球規模で拡がっているインタ−ネットを通じて交換される知識や情報の量は限り無く増えているが、そこでは世界規模の共通語として英語が使用されている。さらに、情報通信技術革命によるグロ−バル化で、知識、技術の急速な陳腐化と増大に対応する為には英語とパソコンの能力の習得が不可欠であると考える人が世界中で増えている。

 このように、社会の仕組みや我々のライフスタイル迄も大きく変ろうとしてる情況の中、日本でもこの英語とパソコンの能力無しには職場でも家庭でも円滑に生活出来ない時代が、すぐそこまでやって来ていると言われている。小牧でもこれに不安感を覚えて、英語やパソコンを真剣に勉強したいと考えている人は多いと思う。そこで「市民の会」としては、このような人をサポ−ト出来るような『社会性』のある事業を提案してみたい。さらに言えば、『社会性』を強く前面に押し出す事により、行政、団体、企業さらには市民などコミュニティ−の理解とサポ−トが得られ易くなるはずである。

 当然な事ながら、ワイアンドットの人は英語を主要言語にしているし、アメリカのパソコンやインタ−ネットの普及率は日本と比べて格段に高いので、我々はこれを有効に利用すべきである。名古屋空港からデトロイトへの直行便開設により、小牧市とワイアンドット市の物理的な距離は従来より格段に短く感じられるようになったとは言え、まだ12〜13時間はかかる。ところがインタ−ネットを使った電子的な交流のための距離はもはや無いに等しい。パソコンさえあれば、インタ−ネットを使って何時でも、何処でも、何回でも非常に安価(接続代以外に費用は不要)に交流する事が出来るので、「定期的かつ継続的な事業展開」が可能になるはずである。幸いな事に、小牧市には高速通信が可能なCATV(有線テレビ)網が施設されているのでインフラには比較的恵まれている。

 このような理由から、ワイアンドットの人達と「現代のリテラシ−」である「英語とパソコン」による『時代に即した技法』を使った電子的な『定期的かつ継続的な交流』を提案してみたい。そして、もっと重要な事は「英語とパソコン」により現代人にとって増々不可欠になって来る情報活用能力を身につける手伝いをする、あるいはその能力の向上に役立つサポ−トをすると言う意味で、国が強力に推進している「グロ−バル化によって生み出されるデジタル・ディバイドの解消」にも一役買う事にもつながる。

 すなわち、学校教育の急速な発展に伴って起きた世代間の学歴差に加えて、「情報通信技術」の革命的な発展と普及により知識や技術が今迄とは比べ物にならない程のスピ−ドで陳腐化し、その質的変化と量の増大が急速に進んでいる。そのため、「こうした知識や技術を活用出来る者と出来ない者、情報を知る者と知らない者との格差」ができてしまうので、これの解消に社会は積極的に取り組まなければならない時代になって来ている。

 これに対処する為に、文部科学省や厚生労働省は「リカレント(回帰または循環)教育」や「レフレッシュ教育」と呼ばれる「社会に出てからも学校又は教育、訓練機間に回帰する事が出来るシステム作り」に取り組んでいるが「アメリカと比べるべくもない」のが現状であり、無論我々のコミュニティ−にその機会が十分あるとは言えない。 特に、習得にはかなりの経済的な負担をしいられる「英語とパソコン」についてはそれが顕著で、実際、民間の英語やパソコンのクラスの授業料はかなり高額だし、小牧市が安価に行なっているパソコン教室も応募者が多く何時も抽選をしていて、なかなか席が取れないのが現状である。

 さらに、規制緩和により官主導の分野縮小や行政改革により小さな政府の方向性が示されている中で、「市民の会」が行政の補完するという観点からも、また行政がハ−ドな面を、市民がソフトな面を各々提供しあって役割分担をするという観点からも重要な意味があるし、時宜を得た事業でもあると考える。このように、「英語とパソコン」に関連した社会教育的な「市民の会」の新しい事業は小牧にとって『社会性』を帯びたものと言えるのではないか。

 インタ−ネットを利用すれば、電子メ−ル以外にインスタント・メッセンジャ−を使ったチャット、ト−ク、インタ−ネット電話などを利用する事により、小牧にいながらにしてワイアンドット市民と瞬時に(しかも安価に)コミュニケ−ションが出来るという利点もあるので、将来これらもぜひ積極的に姉妹都市交流に利用して行きたいと思う。

4. 新事業の提案
 以上に述べたような考えから姉妹都市交流を活発化させるの為に、「新事業には『定期性と継続性』、『時代に即した技法』、『社会性』の3つの要素が必要である」と言う基本戦略に沿った、様々な「仕掛け」が必要である。そこで、次の新しい事業を提案したいと思う。

 これらの新事業の立ち上げのために、すでに提案者の人的ネットワ−クを使ってワイアンドット市民を含む数多くの人に協力を依頼している。例えば、ワイアンドット側ではステック市長、コ−ル教育長(学校区の責任者)、ケル・ウィルソン中学校校長、サトゥカ市議会議員、青年会議所などのほかにトム・ランダッゾ−氏やダッグ・メルツア−氏などの市民からもから協力要請に対して快諾を得ている。

(1)市民の会のホ−ムペ−ジの作成

 ホ−ムペ−ジを立ち上げて「市民の会」の活動主旨、活動内容、会員募集などを小牧のみならず近隣都市の人にも広く無くのPRして行きたい。また、ワイアンドットの人達にも分かるように、英語表記のぺ−ジも同時に作ってみたい。さらに、小牧市、KIA、ワイアンドット市、ネ−バ−フッド・リンク(下記の第3項参照)、ウィルソン中学校のある学校区などの関係サイトに(可能な限りお互い)リンク出来るようにして、内容も定期的に更新して絶えず新しいものにする。さらにワイアンドット側からのレポ−トなども載せて行きたい。

(2)小牧イングリシュ・ワ−クシップの創設 (The Komaki English Workshop)
 最近のインタ−ネットの普及によるグロ−バリゼ−ションの波により、英語の読み、書き、話す、聞くなどのコミュニケ−ション能力の必要性が盛んに叫ばれるようになって来たので、通称キュウ−(KEW)を創設する。ここでは、「英語を習う」のではなく「英語で習う」を基本的なコンセプトとして行きたい。これは大きく二つのセクションに分けられる。 当然、参加者には他の市民の会の活動、例えばニュ−スレタ−の編集、ウィルソン中学生受け入れ事業などにも参画してもらう。このワ−クシップは軌道に乗るまでは提案者が協力して、後にメンバ−の自主運営として実費を参加費として別途もらう。ここではワイアンドット市民向けの「英文市民の会ニュ−スレタ−」やホ−ムペ−ジの記事も作成してみたい。参加費は当初無料で以後実費徴収。

 (a) イングリシュ・ラウンドテ−ブル (English Roundtable)
 英語による討論(ディベ−トやディスカッションなど)を通じて英語のコミュニケ−ション、特に「聞く、話す」といった能力を高める。英語がある程度(英検2級程度?)話せる人か、あるいは本気でこのコミュニケ−ション能力を高めたいと考えている人を集めて週一回トピックを決めて行なう。また、ワイアンドット市のある北米のみならず、広く世界中の文化や時事問題などもテ−マに話し合って行きたい。

 同時に次項の電子メ−ルによる文通を市か学校のコンピュ−タ−・ル−ムを借りて、英文の電子メ−ルの書き方などを勉強しながら行なう。最初は小牧市立中学の英語の先生などに声を掛けて5〜6人ぐらいで始め、順次メンバ−やクラス(1クラス15人位が限度)を増やして行く。

 アメリカ人や英語の話せる留学生などにも、このワ−クショップへ参加を呼び掛ける。そして、例えば日本語の出来るアメリカ人を呼んで、参加者の英語に関する質問を日本語で説明してもらうなども考えている。

 (b) 電子メ−ル・ペンパル・クラブ (Email Pen Pal Club)
 これは小牧市民とワイアンドット市民によるインタ−ネットを使った電子メ−ル(又はEメ−ル)による文通を行なう事業で、参加者にワイアンドット市の文通相手を見つけて、英文の電子メ−ルの書き方などを勉強しながら交流してもらう。

 しかし「市民の会」がこうした事業を行なう際、ソフトの面が提供出来てもハ−ドの面を行政に働きかけなければならない。すなわち、英文の電子メ−ルの書き方やコンピュ−タ−操作を勉強するには、市または学校にコンピュ−タ−・ル−ムを借りられるよう依頼しなければならない。さらに、提案者は Mac のコンピュ−タ−しか知らないので、PCの操作を教えてくれるボランティアが必要である。家庭にコンピュ−タ−のある人は自宅で通信を各々やっても良い。

 家庭でも教室でも電子メ−ルのやり取りが出来るように(またパソコンのない人のために)、ブラウザ−上で利用出来るマイクロソフトのホットメ−ルなどを使って各自電子メ−ル・アドレスを取得して文通してもらう。参加者が増えてくれば、利用者のプライバシ−保護と安心のため、ワイアンドット側にもブラウザ−上で利用出来るものを利用してもらう。また、この電子メ−ルに適切でない表現や内容などを禁止するなどの倫理規定を作り、もしこれに違反したり「市民の会」の活動に非協力的な者はワイアンドット市の文通相手に通告して文通を中止させる。

 ワイアンドット市のコ−ル教育委員長とステック市長はともに提案者の求めに応じてボランティア募集の協力を申し出て頂いている。また、すでに市立のル−ズベルト高校やウィルソン中学校の生徒、サトゥカ市議会議員、ランダッゾ−夫婦、学校区の人事部の職員、メルツァ−青年会議所元理事長など多くの人からボランティアになってくれると言う連絡を受けている。このように、ワイアンドット側は非常に協力的なので、軌道に乗ればさらにボランティアを募集したい。

 (c) 無料日本語教室 (Japanese Class)
 まだ研究中だが、英語を母国語にしている人を対象に、マンツ−マンの「無料日本語講座」を計画中。講師はボランティアで、生徒はこれと引き換えにイングリシュ・フォーラムに参加してもらう。

(3) ネイバ−フッド・リンクでホ−ムペ−ジ作成 (Neighborhood Link)
 上記の電子ペンパル事業に関連して、アメリカのネ−バ−フッド・リンクのワイアンドット市のウェブサイトに両市姉妹都市交流のホ−ムペ−ジを作って、ワイアンドット市で「市民の会」、姉妹都市交流のPR、さらには電子メ−ルの文通相手や以下の第5項のワイアンドット市民の招聘者などを募集する。もちろん、日本からもアクセス可能。これにはサトゥカ市議会議員から協力の申し出を頂いている。

(4)定期講習会
 会員拡大の為に初年度のみ行なう事業。6回ネ−ティブ・スピ−カ−を呼んで英語による料理、菓子、パッチワ−ク、クラフトなどの講習会、討論、インタビュ−などを行なう。講師には提案者の友人のアメリカ人やカナダ人を予定している。参加者を広く一般にも募集して参加費は500円または無料。

(5)ワイアンドット市民招聘事業
 ワイアンドット市から人を呼んで、会員の家庭にホ−ムステイしながら英語ワ−クショップ(KEW)の講師になってもらう。長期に休暇がとれる学生、教師、退職者などに依頼。費用は参加者で按分し、もし不足するようなら一部「市民の会」で補助。

(6)ウィルソン中学校生徒受け入れ事業
 小牧市交流協会(KIA)の会員などに参加を呼び掛けて「受け入れ準備会議」を発足させ、滞在中の日程などの計画立案、実施などを合同で行なう。ワイアンドット側に2002年度まで引率者の一人分の航空券を補助すると既に話してあるので、あと2年は補助して、そこ以後は補助を中止。但し、前項のワイアンドット市民招聘事業と一緒にすれば補助の継続が可能なのかも知れない。

(7)ワイアンドット訪問事業
5月に小牧青年会議所の会員とOB会員を中心に10名以内の訪問団を組織して、現地でこれ迄姉妹都市交流に携わった人達、市や学校関係者、電子メ−ルと今後の活動について会議を行ない、その後に懇親会を予定している。市からの補助金は参加者が個別に申請する。

(8)広報活動
コミュニティ−のサポ−トを得るために、この活動は特に重要である。二つのホ−ムペ−ジの他に、新聞各紙、各種広報紙などを使って積極的に会員募集やPRに努めて、記事なども書いてもらう。(読売新聞、朝日新聞、中日新聞、NIC[名古屋国際センタ−]ニュ−ス、中日くらしのニュ−ス、中日ホ−ム・サ−ビス、小牧市広報紙、小牧商工会議所広報紙、PTA広報紙など)これ以外に、地元の英語の新聞や雑誌にも日本語教室の生徒募集をのせる。(Chubu Weekly, Nagoya Avenues, Japan Zine, Nagoya calender, NIS PTA News など)

(9)英会話教室:従来通り二つのクラスとする

. 事業予算 
(1)市民の会ホ−ムペ−ジの作成
:ボランティア−に依頼する予定で、実費5〜10万円と内容の更新などの維持費が年2〜3万円

(2)小牧ワイアンドット・イングリシュ・ワ−クシップ:使う会場費により変わる

 (a) イングリシュ・ラウンドテ−ブル:会場費と資料代@2千円X40回=8万円

 (b) パソコン電子メ−ル・ペンパル・クラブ:会場費と資料代@2千円X40回=8万円、役所か学校などの会場が借りられれば無料。PC操作のボランティアにお礼が必要かもしれない。

 (c) 日本語教室 会場費がいるかも知れないが、(a) のイングリシュ・フォーラムの前後にやれば不要。教材費が必要かもしれないが、手作りやコピ−でやれば安上がり。

(3) ネ−バ−フッド・リンクへホ−ムペ−ジの作成:サトゥカ市議会議員がボランティアでやってくれるので原則無料。内容の更新などの維持はインタ−ネットで小牧から操作するのため実費のみで、ほとんど費用は掛からない。

(4)定期講習会:講師お礼@1万円(税別)X12回=12万円
会場費@2千円X6回=1万2千円

(5)ワイアンドット市民招聘事業:航空券代約10万円(ワ−クショップ参加者で按分)

(6)ウィルソン中学校生徒受け入れ事業:交流費約10万円

(7)ワイアンドット市訪問事業:交流パ−ティ−代約5万円。

(8)広報活動:可能な限り無料のメディアを使う。

(9)英会話教室:従来通り

*上記試算には英会話教室の費用、役員会の会場費、総会費などはは含まれていない。

6. 計画の推進
(1)
推進体制の整備
 この新しい事業は行政やコミュニティ−の協力が無くては展開する事が難しい。ワイアンドット側の協力体制は既に説明したように、ボランティアの募集が市民、市、学校区などの協力で整いつつある。小牧において、当面この事業の準備の為に準備会議が必要になるので、そのメンバ−を幅広く呼び掛けなければならない。さらに市や学校のコンピュ−タ−・ル−ムを借りなければならないので、これを円満に行なうには行政を初めとする他機関、団体などへの提携や協力要請が必須で、特にそれには政治家や有力者への働きかけが重要であろう。

 即ち、いわゆる「レッドテープ」を打破するには政治が必要であると言う事である。「市民の会」の事業は市民や公益の為の活動のひとつであり、協力要請行為は特定の者への利益誘導や情実ではないので積極的に依頼する。また政治家の市民の会への参加要請も効果的である。今後は一連の改革の成果をあげるための課題として「市民の会」がどう影響力を有効に行使して行くかにかかっている。こうした行為は、非営利団体には不可欠で、世界でも広く認められている。例えば環境保護団体などがこれを重要な手段として日常的に使っているのは遍く知られている。

(2)
会員、役員、行政の役割
 (a) 会員の役割:新事業の協力者や参加者の募集と会員の勧誘

 (b) 役員の役割:会員の役割の役割に加えて、新聞各紙、各種広報紙などへのPR記事掲載の働きかけと行政、政治家などへの積極的な協力依頼(主に準備段階)

 (c) 行政の役割:会場提供や財政的援助などの協力

 (d) 政治家、有力者の役割:役所の煩雑な手続きの解決への影響力の行使や働きかけや会員の紹介

(3)施策の方向と進行管理
 今後、小牧市民の姉妹都市交流活動への参加を一層推進するためには、魅力のある新事業の開発と会員拡大が必要である。あわせて、「市民の会」の基盤の充実に努める事も重要課題。
 このほか、活動を普及、推進するため、行政、政治家、有力者などへ積極的な協力を働きかけなければならない。この再生計画に基づく新事業の着実な実施を図るため、役員による進展状況、予算の執行等の管理点検をお願いしたい。特に準備段階が最も重要で、短期でも強力な支援を期待する。準備段階を過ぎれば特に忙しい事はなくなると思う。

. 将来の展望
 小牧からデトロイトへ航空機の直行便の開設により、小牧市とワイアンドット市の物理的な距離は従来より格段に短く感じられるようになった(12〜13時間)。ところが電子的な交流のための距離はもはや無いに等しい。その為、ワイアンドット市または小牧市を訪問するという姉妹都市交流に加えて、将来情報通信技術分野のより高度な技術革新による電子的な姉妹都市交流が次第に増えて来ると考えられる。例えば、インタ−ネットを利用すれば電子メ−ル以外に、インスタント・メッセンジャ−を使ったチャットやインタ−ネット電話などで、小牧にいながらにしてワイアンドット市民と瞬時にコミュニケ−ションが非常に安価(接続代以外に費用は不要)に出来るので、近い将来はこれらも積極的に利用して行きたいと思う。

 また近未来において「(電子上の)姉妹都市ネット会議室」の設置やインタ−ネットを使った「電子市民の会のニュ−スレタ−」なども可能だし、インタ−ネット・テレビを使ってワイアンドット市民のボランティアとの英語の会話練習も可能になるなど、ますます(電子的な)姉妹都市交流が様々な形で容易に、そして盛んになって行くのであろう。

 さらには学生や英語の教師等を対象に、ホテルとワイアンドット市にホ−ムステイして、午前中は英語のクラス開催して、午後は街に出て習った事を実践すると言う、英語のコミュニケ−ション能力向上のプログラムを出来るだけ長く、極力節約して安い費用で企画してみたい。

8. まとめ
 「市民の会」がグロ−バル化の『時代に即した技法』すなわち「英語」と「情報通信技術」を使った電子的な姉妹都市交流を中心にした『定期性と継続性』のある、そして市民の情報活用能力取得のサポ−トという社会教育的なアプロ−チによる『社会的公益性』を持った新しい事業展開によって、不振の続く市民の会の活性を実現させるための施策の提案をこれ迄述べて来た。それには小牧でのコミュニティ−のサポ−トとワイアンドットとのパ−トナ−シップの強化が必要であり、その道筋はワイアンドット市民の協力により出来つつある。そしてワイアンドット市民も「市民の会」の新しい取り組み注視している。これに応えるためにも、今後市民の会の役員や会員のみならず広く小牧市民に呼び掛けて、「市民の会」の発展のための環境作りを真剣に推し進めてみたいと考えている。そして、その努力が結実してこの取り組みをぜひ成功させ、ひいては小牧市とワイアンドット市の姉妹都市交流活動が再び活発になる事を期待している。


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